あらかじめ断っておくけど、今回は下品極まりない話なので女性は基本的に読み飛ばしてください。どうも、下衆です。下衆ヤバ夫でゲス。





######################################

何ヶ月か前に、地元新聞の私の住む市の欄の所で、エイズの話題に関する保健所の話が出ていた。後日、隣のページの別の市の欄のところにも、エイズ予防に関する話が載っていた。

確かに、エイズは恐ろしい病気なわけである。昔の、非加熱製剤からの感染とか、防げたものが防げなかった話はともかくとして、今の時代感染の一番の原因は性交渉で、それを防ぐ方法はいくらでもあるんだから、積極的に予防活動をするのは妥当だと思う。エイズに限らず、性感染症にかかる若者も最近急増しているらしいし。

しかし何だろうか。「エイズ性感染症を予防しましょう」という崇高な目的と、それを実現する為の方法が「性交渉時はコンドームを着用しましょう」という間抜けさ。何だろうかこのコントラスト。いや、勿論重要な事なんだろうけど、しかしなんだかなあ。

試しに「コンドーム 使い方 保健所」とかで検索してみたら、結構な数が出てきた。社団法人のサイトまであった。見たら、今高校生とかにまで「正しいコンドームの使い方」とか教えているらしい。それも保健所の保健師とかが学校に出向いたりする事もあるそうだ。私の住む市でもあったのかどうかは知らないが。でも確かその地元紙にも「正しいコンドームの使い方を知りましょう」とかまた別の日の別の記事にあった。余談だが、この間の新聞にもあったけど、中学生の親の6割が正しいコンドームの使い方を知っておくべき、とか思ってるそうな。日本も変わったよなあ。

色々サイト見たけど、みんな保健師やら学者やら医者やら、頭のいい人たちが揃いも揃って阿呆な中学生だの高校生だのを相手に「コンドームの正しい使い方を知りましょう」なんて下世話極まりない事を教えなきゃいけないってのも、なんだかねえ。なんかもう、学力って何だ?という気分にしかならなくなるな。勉強して勉強して、行き着く果てはそこかよ、って。人生と言う物を考えてしまうな。本屋で、公務員試験の本立ち読みして思ったんだけど、よくみんなあんなの受かるよなあ、と。特に1種は。あんなに頭良いのに、何であんな事やらされなきゃいけないのか、って気がする。

私の住む地区で、「ドォーモ」という深夜番組があり(←って、キーワードでバレバレな気がするけど)、度々エイズ性感染症に関する特集をしている。中身は真面目に、中学生や高校生や大学生からそれらについての悩みや質問をメールやハガキ等で受け付け、専門医が答える映像を流しているのだけど、何なんだか。普段はどーーーっでもいい旅行記だの何だのやっといて、いざこういう特集になったら、新聞のラテ欄に「今夜は必見・性特集!」とか出してるし。自分が今まで生きてきて、そういう事とは全く何の縁も無いからかも知れないが、馬鹿かと思えてくる。何が「必見」だよ、と。そういうのが日常茶飯事の人にはそうなんだろうけどなあ。みんなそうなのだろうか?どうも内輪だけで勝手に盛り上がってるだけの気がしてならないが。この間やってて、これ書くために半分くらい見たけど、あーくだらねえ。作ってるスタッフも、一応地方局としては大手テレビ局だからエリート社員なんだろうけど、何やってんだか。

しかし今回、色々サイト見たり番組見たりして思ったんだが、私自身も初めてコンドームの使い方とか知った。当然使った事ないし、恐らく今後も使う事は無いだろうけど。私のような人間も結構多いと思うが。25歳になっても使い方を知らないし、第一どこで売ってるのかもよく知らなかった。薬局で売ってるの?見たこと無いぞ。あんまり薬局行かないしなあ。

性教育が行き過ぎだ」と、相も変わらず保守的な産経新聞や読売新聞の社説・1面コラムがあったが、どっちが正しいのかねえ。確かに、私は正しい性教育なんて受けてこず、性交渉などとは何の縁も無くこのまま死んでいくのだろうが、他人事には出来ない難しい問題なのか。一番重要なのは、こういう事で傷つく確率が高いのは圧倒的に女性の方だ、と言うことなのかも知れないけど。だから中々一概には否定しにくい。否定したら「女性に対する差別だ」と田嶋陽子的なジェンダーフリーな方々から言われるだけだし。あの手の人たちは「人の意見を聞く」とか「色んな意見を並べる」とか言う事をせずに「自分達の意見は絶対正しいからそれに従わない奴らは全員古典的な差別意識を持った人間だ」と決め付けてかかるから相手にするのが面倒だし。取りあえず事なかれ主義の私は性教育広めていけばいいんじゃねーの?という事にしておく。

当面の一番の目標は「コンドーム=オリンピックの選手村で配られている物」というパブリックイメージを何とかする事か。うそ。