と言っても全く忘年会なんてないのだけど。

ところで、今年は忘年会ソングとして「マツケンサンバ2」が大流行らしい。変装セットが3万円くらいするのに売り切れとか。本当かどうか知らないけど。

しかし、この歌をカラオケで歌われたらたまらないなあ。サブいなあ。この歌の面白さの肝は「松平健が歌うこと」にある。と言うより、それが全てである。大物時代劇役者として、長年松平健が築き上げてきた全ての物をぶち壊すかのような「マツケンサンバ2」。

今更一から解説するのもどうかと思うが、一つ。まず面白さの一つは「マツケン」である。松平健、略してマツケン木村拓哉の「キムタク」ならともかく、時代劇の大御所が自ら「マツケン」って。軽いなあ。次に「サンバ」である。ラテンでもレゲエでもAORでもソウルでもなく、サンバ。「マツケン」というフレーズに「サンバ」を付けるというこの発想。しかも衣装は金ピカとは言え着物。おまけにカツラ込み。そしてバックダンサーも着物。無駄に長い間奏部分のボンゴの音やストリングスが真面目でそれが余計に面白い。更には「2」である。前に「1」があった訳である。よりにもよって「2」って。(注・本当はローマ数字だけど文字化けする事がたまにあるので数字で)

まあそんなマツケンサンバだけど、松平健以外が歌っても面白くはないと思う。歌詞自体はそんなに笑いが無いもの。時代劇の大御所・松平健が真面目に(というかノリノリで)歌う、という事が面白い訳で、一般人が歌っても。お前らはマツケンじゃないだろ。全員松田憲一さんですか。戒名が松本賢太郎ですか。歌って良いのはマゲつながりで松波健四郎だけだ。うそ。

一般人が歌うなら、歌詞自体が面白い歌が良いと思う。日本ブレイク工業の社歌とか。まあ言い出せば、お前も日本ブレイク工業の社員じゃないだろ、ってのはあるけど。まあこの歌の場合、日本ブレイク工業の社員じゃない事が逆に面白い、ってのがあるけど。

紅白に出るマツケン、当然マツケンサンバ2に曲目決まったけど、いっその事「マツケンサンバ2」以外だったら面白かったのに。「時には娼婦のように」とか。んな訳ないけど。