10月1日から、「ゆうパック」の料金制度が変わった事をご存知だろうか。それまでの重量制からサイズ制に変更になった。例えば、これまでは500g〜2kg、2kg〜4kg、といった具合に重さによって値段が違っていたのが、今度からサイズ制になり、例えば縦15cm、横20cm、高さ18cmの物だと、15+20+18=53となり、サイズ60の範囲の料金になる。60,80,100,120とそういう風に縦・横・高さを合計したサイズで料金が決定されるようになった。これもどうやら、ヤマト運輸のやり方をパクッたらしいけど。そりゃヤマト怒るよな。

仕事柄、郵便に関する事は一切任されているのでこんな話をしてるんだが、ちょっと疑問。郵便は、俗に言う長1とか長2の封筒の場合、「定形外郵便」という扱いになり、こちらは従来通り重さで料金が異なってくる。50gまで、100gまで、150gまで、250gまで、500gまでで5つの料金制度があり、500gを超すと「ゆうパック」扱いとなる。で、今回10月からやり方が変わった訳で。それはいいんだけど、一番安い「500g〜2kgまで、同一市内宛」で、長2の封筒の場合、これまで510円だったのがサイズ制により600円になった。ちなみにサイズ80が800円と。市外とか他の都道府県だとまた違うけど、それは重量制でも同じだったので今回は無視。

これまでよりも、サイズ制で分かり易くなった、重量制なんていかにもお役所的な制度をやめました、なんて偉そうな事を言っているけど、実質は値上がり以外の何者でもない。いや、ダンボールに荷物を詰めて、とかの「宅配」に関しては言う通り値下げなのかも知れない。でも、長1や長2の郵便物で、重さが500gを超す物に関しては完全に値上がりである。仕事柄、ゆうパックは長2サイズの封筒で500gを超すものが圧倒的に多いのでそう感じるんだが。また、予防検診係から定期的に来る郵便物で、長1サイズの1.5倍くらいある、中に何が入ってるのかさっぱり分からん(というか、何で折りたためないのかが分からん)郵便物なんか、中身は軽いのでこれまで510円だったのがサイズ制により1000円になってしまった。およそ2倍である。ま、別にこれはどの市の課も悪い訳じゃなくて郵便局(日本郵政公社か?)が悪いのでそこをお間違いなくしてもらいたいんだけど。

将来的にはどうなるか分からないけど、とりあえず平成16年10月現在は「郵便事業」は郵便局(だから日本郵政公社かもしれないけど)が一手に担ってる訳である。で、「郵便」は重量制で、その郵便局が定める所の重量500gをオーバーしたら「ゆうパック」扱いにし、今度は料金は「サイズ制」になるという、これこそなんだか訳の分からない状態だろう。それこそ「お役所仕事」なんじゃないか。しかもちゃっかり値上げしてるし。というか、こういうの独占禁止法とかに抵触しないの?詳しく知らないけど。郵便事業を独占してるのに。というか、ゆうパックをサイズ制にするなら郵便だってそうするべきだろう。定型内郵便(長3とか長40とかの封筒)でも、25gまでと50gまでで料金が違うし、50gを過ぎたら今度は定形外郵便扱いになるという訳の分からん制度を改めようとかしないのか。ゆうパック値上げするなら、定型内郵便を50g以下一律同料金にすべきだろう。つーか、仕訳すんのが面倒なんだっつの。

小泉純一郎って、こういうの分かってんだろうか。現場の声が上には届きにくいってのは世の常だけど。ま、自分の懐が痛むわけじゃないのに考慮しても仕方ないんだが。ただでさえ破綻寸前の財政状態で、また市の財政圧迫する値上げだなあと思っただけっす。厚生年金もこれからどんどん値上がりして財政圧迫するしね。