最近、ゴールデンタイム(特に7時〜9時)で医療系の特番をよく見る。まあ、テレビ欄見るだけで実際に見てないのも多いけど。芸能人の1週間の食生活に密着したり、人間ドックに入れてどこが悪いだ、放っておくと病気になるだ、っての。

それなりに、需要のある企画なんだろうなあ、と思う。まあこういう番組を観て、普段の食生活や生活習慣を改善する人が増えればそれに越したことは無いと思うけど。

番組が番組なだけに、色んな医者が出てくる。それぞれ専門の(内臓だの歯科だの肛門科だの)分野に特化した人たちらしい。こういう人たちが、重病を患った人を何人も救ってきた、ってのは事実なんだろう。

しかしなあ、そうやって都市部でそこそこ金持ってる人だけ対象に商売をして、そういう医師たちだけがチヤホヤされていいのだろうか。最近、過疎地では医師不足が深刻らしい。特に、最近は研修医の身分をしっかり確保するようになって、今まで大学病院に入る事の多かった研修医も、私立病院を選ぶ機会が増えて、それで地方に居続けることが少なくなって、今まで研修医でフォローしてた分まで常勤の医師が診ないといけなくなり、地方に出向していた医師がいなくなってるとか。なんでも、同じ仕事量でも都市部の私立病院のほうが地方より圧倒的に儲かるから、とか。

あとは小児科医である。少子化が進んでるってのもあるけど、そもそも子供の治療って金がかかるような大手術が少なくて、一件あたりの収入が小さくて、業務の割に収入が見合わない、だから小児科医になりたい人が激減してるんだとか。いいのか。そんなんじゃ、ますます少子化に拍車をかけるんじゃ。

底辺を支える医師より、ごく一部だけ相手にしてる医師の方がはるかに高収入、かあ。なんか間違ってる気がするんだけど。

それにしても、医者って累加級数的に増えていってるはずなのに(定年が無いから)、何で不足するんだろう。というか、なら医学部の定員増やせよ、って話だが。どうせ倍率も高いんだし、需要も大きいんじゃないのか?不足してるわ、なりたい人が多いわ。双方思惑が一致してる気がするんだけど。