CMで見るだけだから何とも言えないが、ドラマの電車男はすごい事になってるなあと思う。ま、掲示板も見てないし、本も漫画も読んでないし、映画も観てないんだけど。

主人公の伊東美咲の周りは、ほとんどが「オタク気持ち悪い」で固めている感じがする。と言うよりも、「フジテレビの連ドラを見るような視聴者層」を想定している感じだ。適度に流行に敏感、ってな感じの一般女性。

よく言われることだけど、女性の(時事風俗に関する)アンテナが浅く広いのに対し、男性は狭く深い訳である。一般的なオタクという人もそれに当てはまる。アニメやゲームにどっぷり浸かって、流行のファッションやら髪形やらに(←とか言いつつ、今どき「髪型」とか言うのかな?ヘアーアレンジとか言うの?他人事じゃないな。)興味を持たない、という事なんだろうけど、それを言い出すと、一人で野外キャンプする人とか休日は一日中釣りをしてる人とかも、同じ様に狭く深いアンテナの持ち主な気がするが。「興味の対象」により「オタクか否か」が分かれるな。デジタル=オタク、アナログ=マニアかな?

そんな電車男&オタク論であるけど、これって言い返すと「女性は取りあえずアンテナが広いから“これがブームだ”と言えばそれに乗っかってくれる安い生き物」というのと同じではないか。よく言われていることだけど、民放は主としてF1層(20〜34歳女性)を視聴者のターゲットとしている訳である。なぜなら、この層が一番消費に貪欲で、働いていてなおかつ実家に住んでいるためにそこそこ経済的に余裕があり、また「ブーム」を作り出せばそれに飛び付いてくれやすいからだ、という訳だ。確かに男性の場合、消費がどこに向けられるかが予想しにくい。が、F1層は予想しやすい、と言うかある程度予想がつく、だから消費のターゲットとして格好の餌食、と言うのだ。スポンサーも、F1層の支持の高い番組を好むらしいし。逆に、老人向けの番組を作っても、老人は消費行動がほぼ決まっていてCMの効果はあまりないから、スポンサーも喜ばない、と。だから老人向け番組のCMは、生命保険やら成人用オムツやらのCMが多い。あと氷川きよしの起用率高し、ってのもある気がするが。

オタク批判は勝手だけど、逆に言えば批判してる女性たちは「何も考えずにブームや流行にすぐに飛びつく頭の悪いお客さん」と決め付けられかねないのではないか。確とした個を持ってないから、テレビや雑誌の作り出すブームに乗る事だけが全てで、流行に流されてることに気付かず、それに乗らない人たちを「キモい」の一言で片付けているだけでは。そう考えるとちょっと考え物。

まあでも、ジャニーズのファンもハロプロ系のファンに負けず劣らず「オタク」だけどな。外見のイタさとか色々。内メンバーの一件にも、抗議が何万件も来たらしいし。テレビ局に抗議する、という精神性が理解できん。かなりの気持ち悪さだと思うが。ジャニオタ(=ジャニーズオタク)という言葉もあるけどな。何かの特集で見たけど、旦那の収入のほとんどをSMAPの香取メンバーにつぎ込む専業主婦とか、かなりヤバいんじゃ。あれで離婚しても、やっぱり旦那側が慰謝料払わないといけないのかな。男女平等って何だ。