私は、どうも遊園地に行って楽しむ、という行為が苦手らしい。高校時代に、修学旅行で東京ディズニーランドに行ったけど、何もする事がなくて、結局ずっとお土産買うのに時間を費やしてたし。それでも時間が足りないくらい、っていうディズニーの広さったら。

だって乗り物とか恐いじゃん?高い所とかスピードとか恐いじゃん?だって高いんだよ。だって速いんだよ。子供か。

それが何だという話はともかく、話は高3の時のこと。受験シーズン突入だし。関係ないが。

高3の秋、1年、2年の時と同じ様に遠足があった。まあ、それは私の母校では決まっていた行事で、高3でも「遠足」という行事はあった。1つ変わっていたのが、その行く先が「城島後楽園」という遊園地だったことだ。それまでは、大概「神社」に行き、合格を祈願するというものだったが、私の学年だけ遊園地に。

その時の学年長が、3年間同じ人だったのだが、とても人間的に優れた人だった。神社に行ったって別にそれ“だけ”で合格できる訳じゃないし、だったら日々の受験勉強のストレス発散の為、という事だったらしい。

結構、校長とかには「言われた」らしいから、本当に生徒の事を思いやってたんだなあ、と思う。確かに、普段神とか仏とか信じないくせに、受験シーズンになったら途端に「神様お願いします」なんて言って、そんなんで言う事聞いてくれる訳ないだろ、と思ってたし。神頼みで受かったら勉強なんかしなくていい。そんな時間があったら、好きな事するのに費やしてストレス発散した方がよっぽど精神衛生上良いと思うし。

が、当日は欠席する男子生徒続出。「行ってられるか、そんな時間があったら勉強する。遊園地の何が面白い?」と。基本的には、私も遊園地で何を楽しめばいいのか分からなかったので、休みたかったのだが、渋々行ったのに。みんな度胸あるなあ。

と言うかまあ、これぞまさしく「親の心子知らず」って気が。ま、440人も居れば色んな考えが存在し。それが人間、か。